2004.12月の記事

12 31 2004

タイガー・ウッズについて2**後編

年末ぎりぎりになりましたが、今年最後の四方山話をおくります。

前回に続いて、タイガー・ウッズについてですが、私のような1アマチュアが、タイガーについて批判的なことを書いたりすると、「お前は何者だ!」と思われるかもしれません。地元のゴルフ雑誌に、3,4年ほど連載をしていましたが、2003年のタイガーの予測として、メジャーに勝つのは難しい、そしてその理由はスウィングがよくないと書いたら、お叱りの手紙が来ました。

タイガーは今年、これ以上勝てないとこのコーナーで書いたのが、6月でしたが、メジャートーナメントが近づくと、マスコミに出てくる優勝候補のなかには、必ずタイガーの名前がありました。そして、11月ごろになって、アメリカのツアーが終わったら、色んな雑誌に、「タイガーのスウィングはおかしい」と言う記事が出てきましたが、フェニックスで勝ったとたんに、今度は「タイガー復活!」に変わりました。ゴルフやスポーツを専門的に研究している人が、記事を書いているのではないので、それは仕方ありませんが、孫正義氏の言うように、「清く、正しく、強く」このコーナーで発言を、来年もおこなっていきますので、ご批判、ご叱責、よろしくお願いします。

USツアーの最終戦や、フェニックスでのタイガーのプレーぶりを見て、気になった事の1つに、ボールを打つ前の素振りで、クラブヘッドを目標方向へ真っ直ぐだし、高いフィニッシュを取るような動作をしていました。素晴らしい慧眼の持ち主である青木功プロは、テレビでそのことを褒めていましたが、私には「不自然な動き」としか見えません。

クラブヘッドがフォロースルーで抜けていく方向は、背骨に対して直角であると私は思っています。それは、遠心力の方向で、スウィングは背骨を中心として回転しますので、両腕や、クラブヘッドに余分な力を加えなければ、背骨に対して直角の動きをするはずです。デビュー当時のタイガーは、まさにその「動き」をしていました。また、ショットメーカーをいわれるプレーヤー達のフロースルーを見ても、殆どが背骨に対して、直角の角度をもったフォロースルーをしています。

タイガー・ウッズについて意見を述べると、なかなか止まりません。それは、初めてテレビでタイガーを見たときの、強烈なプレーぶりと、これからも抜群に強い存在であってほしいとの思いからでしょう。デビューしてからしばらくの間は、本当のSuper Starでしたが、現在は、One of strong playerだと思います。

2005年も、タイガー・ウッズについて始めます。まだまだ、書きたいことが山ほどありますので。最後に、1997年のフェアウェイキープ率と2004年のそれを紹介します。97年は、68.6%でランク96位、04年は、56.1%でランク182位で、殆ど最下位のほうです。飛距離が落ちて、正確性も悪くなっています。データから見ても、やっていることが間違っているような気がします。

皆様、本年度は有難うございました。良いお年をお迎えください。

No,0023

12 18 2004

タイガー・ウッズについて2**前編

今年もあと僅かになりましたが、予定としてあと2回、この四方山話をおくります。そして、このコーナーの第2回に書いた「タイガー・ウッズついて」のなかで、タイガーは今年は3月のマッチプレーの優勝のみで、あとは勝てないと私が予測したことについてのコメントを、2回に分けて述べてみます。

アメリカツアーの最終戦のツアーチャンピョンシップで、第3ランンドが終わった時点でタイガーはトップにいましたが、最終日にグーセンに逆転されて2位タイに終わりました。3日目のプレーを私はテレビで見ていましたが、その試合も優勝できないと感じていました。そして、そのあと日本に来ましたが、フェニックスでも勝てないと思っていたのですが、私の予想が外れて、見事に優勝しました。

今年、タイガーが活躍できないと予測した理由を、2つ述べます。

  1. タイガーが、インタビューを受けている中のコメントで、「バックスウィングにおいて、自分のイメージしたところと違うところを腕が通るので、うまくボールを打てない」ということを、時々言っていますし、また、ボールを打つ前のワッグルでさかんにテークバックを気にしています。テークバックは「反動」であると私は考えていますので、バックスウィングを意識しているときは、ボールにジャストミートする確率は、減っているいると思います。皆さんも経験あると思いますが、バックスウィングのことが気になっているときは、調子が悪く、また、調子が良いときは、バックスウィングはぜんぜん気にならないのではないでしょうか。
  2. 現在はテークバックのスタートを、下半身を止めて、上半身でスタートさせていますが、デビューした当時は、下半身からスタートしていました。下半身の動きを止めることは、筋肉の緊張につながります。緊張は、筋肉を固くさせることになり、私は、スポーツにおける鉄則として、筋肉を柔らかく使うことが非常に重要だと考えていますから、デビュー当時にタイガーのスウィングからものすごく感じた、「しなやかさ」や「スウィングの切れ」は、昔ほどはないように見えます。

今のスウィングは、デビュー当時と比較すると、上半身に頼ったスウィングになっています。これは、飛距離の低下と、方向性を損ないます。USツアーの中から4選手の1997年と、2004年の飛距離とその順位を書いておきますので、参考にしてください。

4選手の飛距離とその順位
選手名 1997年の飛距離(順位) 2004年の飛距離(順位)
デービス・ラブ 285.8Y(4) 300.1Y(14)
ジャスティン・レナード 259.2Y(172) 282.9Y(134)
フレッド・ファンク 260.2Y(134) 271.9Y(192)
タイガー・ウッズ 294.8Y(2) 301.9Y(9)

この7年間で、いろいろな選手のデータを見ると、飛距離は約15ヤードほど伸びています。タイガーも、距離はある程度伸びていますが、彼の場合は、7年前と現在では、体格に大きな差があります。相対的に見れば、飛距離の低下があると言えるのではないでしょうか。次回は、別の観点から見てみましょう。

No,0022

12 10 2004

結果で判断すると、あまりよくありません

dsc_0400.JPG良い打ち方をしたかどうが、どこで判断しますか?と質問すれば、飛んで行ったボールを見ればわかるだろう、と答える方が殆どではないでしょうか。私は、飛んで行ったボールでスウィングのよしあしを判断するのは、あまりいいとは考えていません。自分がうまく動けたのか、言葉を変えれば、ストレスなく、クラブをスムースに振れたのか、に意識をおかなければならないと考えています。

現在のクラブは、慣性モーメントが大きく作られているので、多少スウィートスポットから外れても、結構真っ直ぐにボールは飛んでいきます。ボールがまっすぐ飛んでいるので、「調子は悪くないな」と感じるのが普通でしょう。プロゴルファーが、年間を通じて安定した成績を残す、これが出来るのは、自分の調子が悪くなりかけたとき、それに早く気づいて、すぐにそれを修正できる人のみが、達成できるのでしょう。ゴルフは、調子のいいときもあれば、必ず悪いときもあります。

飛んでいくボールで、スウィングの良し悪しを判断すると、まして、真っ直ぐ飛びやすいクラブを使用するならば、かなりスウィングが悪くならないと、自分の調子の悪さに気づかないのではないでしょうか。そうすると、それから調子の悪いところを探し出して、どういう練習でそれを矯正するかを判断し、それを実践すると、調子が上向いてくるのに、相当の時間を要します。

今まで飛んでいくボールで自分の調子を判断していた人が、自分の「動き」に注意をはらうことは、すぐに出来ることではありませんが、しかし、すごく難しいことでもありません。それは、スウィングのスピードを、普通のときに比べて50%ぐらいに落として、そして、スウィング中に、左足がどんな動きをするか観察します。ゆっくり振れば、左足がどんな動きをしたか感じるのは、そんなに難しくありません。

次は、右足です。右足の動きを観察して見ます。それが出来れば、腕と言うように、自分の体のある部分に、観察する場所を移していきます。スポーツでもっとも大事なことは、筋肉を柔らかく使うことですから、スウィング中に、自分の体のどこかに力の入っている(緊張している)部分がないかを探しながら、スウィングを繰り返していきます。力の入っている部分が発見できても、すぐに力の抜けないときがありますが、忍耐強く行ってください。必ずできる様になります。そうすると、自分の「動き」に敏感になり、また、沢山のボールを打っても、あまり疲れなくなります。

この練習をするには、小さな練習場の方が適していると思います。去年からたった3ヤードの練習場でボールを打つようになったのですが、最初はボールが真っ直ぐ飛んでいるか不安がありましたが、今は次のことが自信を持って言えます。

 ”芯に当たっているショットは、狙ったところに飛んでいる” 

No,0021