2005.5月の記事

05 23 2005

ヒールアップ

写真:ヒールアップモーション(雑誌から)今週、千葉県で行われた女子プロの試合に、宮里藍選手が欠場しました。腰の張りや、肩、首辺りに痛みがあると、新聞には書いてありましたが、彼女は、昨年も同じよう状態になって、試合を欠場していました。毎週、5日から6日ゴルフをするので、体を痛めるのは無理もありません。

メジャートーナメントに何度も勝っているスペインのセベ・バレステロス選手の名前を覚えている人は多いでしょう。また、最近ゴルフ殿堂入りを果たした,岡本綾子選手も有名な選手ですが、この二人は、現役時代に腰を痛めています。そして、宮里選手も含めて、3人は、トップオブスウィングで左足をヒールアップしていません。

骨盤と腰椎(背骨の下の方)は、約17度ぐらいしかひねることが出来ないそうです。トップオブスウィングでは、体が右方向に回転していきますが、この時、左足を地面に付けて踏ん張ると、腰にストレスがかかると思います。うえの写真を見てください。宮里選手のものですが、一番左と、真ん中の写真の、彼女の左スパイクを見てもらうと,つま先部分が少し浮いています。これは、体全体が右方向に動こうとしている時、左の踵を地面につけようとすれば、このようにつま先が浮きます。実験すれば、すぐにわかります。過去にも、腰を痛めた選手は大勢いますが、ヒールアップしていない人が大半のようです。

最近は、ヒールアップしない人が多くなっているみたいですが、これは雑誌などに、体の大きな欧米の選手がヒールアップを抑えているスウィングしているので、その記事を読んだ人が真似ているからなのでしょうが、ヒールアップを抑えると、飛距離の低下を招く恐れがあります。野球選手がバットを振る時、ほぼ全員がヒールアップというより、前足を高く上げてスウィングしています。これは、ゴルフクラブより、バットのほうが約3倍重いので、大きなパワーを出すために、足を積極的に使っているのです。

上の写真では、少しわかりづらいかもしれませんが、宮里選手も(本人は無意識でしょうが)ヒールアップをしています。それは、一番右の写真を見ると、左2つの写真の左足のスパイクの向きと少し違います。つまり、一番右の写真の左のスパイクは、やや踵を目標方向に踏み込んだ形になっています。小さな体でロングドライブを放つ宮里選手ですので、ダウンスウィングの直前に、左踵を少し地面から離して、そして力強く踏み込んでパワーをボールに伝えているのでしょう。早く元気な姿で、フィールドに戻ってくることを望んでいます。

No,0038

05 20 2005

スロープレーについて

写真:ゴルフボールとホルダーゴルフチャンネルを見ていたら、アメリカのPGAか全米ゴルフ協会が製作したと思われるCMで、次のようなものがありました。きっとこのページをご覧になっている方も、見たことがある人も多いでしょう。

小学生ぐらいのジュニア達がゴルフをしていて、彼らがカメラに向かっていろんなことを言います。「ゴルフでうそを言ってはいけないんだ」、「ゴルフでは、すべての責任を自分で負わなければならない、厳しいゲームなんだ」、「同伴競技者だけでなく、他のプレーヤーに対する思いやりを忘れちゃいけないよ」など、など、、、、、。ゴルファーを啓蒙するには、非常によいCMだと思いますが、残念ながら、日本ではこの類のCMは、今まで見たことがありません。

先日ランウドしていた時のことですが、私たちの前の組でプレーしている4人のプレー態度についてです(我々も、彼らもセルフプレーをしていました)。彼らは20代後半から30台半ばの年齢に見受けられましたが、とにかくプレーが遅く、ハーフで2時間50分かかりました。当然、彼らの前の組とは間隔があいているので、遅い原因は、当然彼らにあるのです。

皆さんもわかっている人は多いでしょうが、遅いプレーの特徴として、(1)歩行が遅い、(2)セカンドショツトを打つ時、自分のボールの位置まで行って、それからカートまで戻ってクラブを取りに行く、(3)予備のボールを持たずにプレーして、暫定球をを打つ時、キャディバッグにボールを取りに行く、などです。

彼らのプレー態度は、上の3つにすべて当てはまり、おまけに、誰かが長いパットを決めたら、トーナメントでプロゴルファーがやっているように、ハイタッチを4人全員でしていました。ハイタッチが悪いとは思いません。ゴルフ場にきて、おもいっきり楽しむのは当然です。ただ、自分たちのプレーの遅さが、後続のプレーヤー全員に、多大な迷惑をかけていることに、全く気づいていないことが問題です。4人全員でハイタッチをすれば、多少の時間がかかるのですから。

スロープレーは、マナーの問題と考えている人は多いと思いますが、これはルールの問題なのです。車の運転にたとえるなら、スロープレーは、運転免許証が減点になるとか、罰金を払うとか、そして、悪質な場合は、一定期間運転ができない、または、免許証が取り消されてしまうこともあります。スロープレーは、ルールの問題になることがありますので、もう少し厳しく考えた方がいいと思います。

出来るならば、トーナメントの中継の間にでも、マナー向上のためCMなどを流してほしいですね。横峯さくらや宮里藍など、人気のあるプロが登場すれば、インパクトがあるはずです。

No,0037

05 08 2005

プロのトーナメントは何故人気がないのか

写真:トーナメントのパス私がメンバーになっている法仙坊CCの所属プロである高山忠洋君が、今年の開幕戦で、プレーオフの末プロ入り初優勝を遂げました。彼は、オールランウドプレーヤーで、特に一緒にラウンドして注目されるのが、「集中力」の高さです。彼は、気さくな好青年で、また、人当りも非常によく、みんなに愛されるプロゴルファーだと思いますが、(彼には関係ないのですが)彼がプレーオフをしている時のテレビの視聴率は、1%台だったそうです。よく言われるように、本当に人気がないですね。

数年前までは、プロトーナメントをよく回っていました。私のところの商品である「アマチュアリズム」を、1人でも多くのプロに使ってもらうために、いろんな町に行きました。男子プロのトーナメントに行ったときのことですが、火曜日や水曜日にゴルフクラブを持ってコース内を歩いていると、ツアーレップ(各メーカーのクラブをプロに持っていったり、プロの要望を聞く人)などトーナメント会場で仕事をしている人などから、「あまり見かけない顔だな」なんていう雰囲気で見られたものでした。

そこで感じたのは、毎週毎週日本中を転戦していくこの団体(プロ、ツアーレップなど)は、1つの「ムラ社会」だという印象を受けました。よそ者が来たら、排他的な雰囲気で、その人間に接する、そういう意味では、ギャラリーは毎週違う人が来るので、「よそ者」かもしれません。「村」のメンバーである「村人」だけで、共通の価値や楽しみを分けあって、そこで生活しているのかもしれません。

出場している選手が、ギャラリーに対して礼儀をわきまえない態度で接して、色々苦情が出たなんて話は、随分前から耳にしますが、プロゴルファーの中に、「アマチュア」という存在があって、初めて自分たちの仕事が成り立っていることに、気づいていない人がいるのでしょう。

私のようにゴルフに関した仕事をしている人間にしてみれば、ゴルフトーナメントが盛り上がると、話題も多くなり、全体に活気付くような気がしますので、ギャラリーの人が多くトーナメント会場に行くようになればと、心から願っております。

No,0036