2005.8月の記事

08 28 2005

スポーツの在り方--再考

写真:グローブとボール写真は、高校で一生懸命野球に打ち込んでいる、長男の内野手用のグローブです。今年の夏の甲子園で優勝した、駒大苫小牧高校の暴力事件が連日報道されていますが、この報道で感じるのは「選手不在」です。

何故、事件を学校は隠蔽するのでしょうか?おそらく、甲子園に出ることで、学校に大きな利益をもたらすのでしょう。まして、甲子園で優勝ともなれば、それはもっと大きなものになるのでしょう。今回の報道で、学校側と殴られた親子との間で、まだ和解が出来ていないうちに、秋季リーグの日程が話題となっていましたが、学校が甲子園に出ることが重要で、それが選手Aであっても、Bであっても、Cであっても構わないのだと、はっきりとわかりました(私の長男から聞いてわかったのですが、秋季リーグの優勝校が選抜に出られるのですね)。選手、正確に言えば生徒の問題を解決するより、学校が来年、甲子園にいけるかどうかが、大きな関心事なのでしょう。

だけど、甲子園に行くためにグランドで戦うのは選手です。学校から観れば、グランドで戦うのは、血の通った人間ではなく、ただの「駒」のように感じられます。一人の生徒を、続けて何発も殴れるのは、その生徒の、学校での生活や、将来のことを考えたら、私には絶対にできないし、ただの「駒」としか考えていないからこそ、グランドでしっかり働くよう、脅し半分で「気合」を入れる行為をするのではないでしょうか。

学校の役目は、成長過程にある子供たちの、心身を健全に育てあ上げることであり、その手段としてスポーツを行うのであるのが、いつの間にか、スポーツを行うこと自体が大きな目的となってしまい、試合に勝つためには、手段を選ばないという風潮があるように感じます。いい選手がいたら、遠くから引っ張ってきて、学校に入学させる、そして、その生徒には色々便宜を図る、よく行われている事のようですが、本当にこれでよいのでしょうか?

ゴルフにおいては、ジュニアの有望選手に、ゴルフメーカーがゴルフクラブやボール、そしてウェアなどを無償で提供しています。普通の人たちは、お金を出して買っているものを、自分たちはただでもらっている、そうすると、ジュニアゴルファーは勘違いをして、自分は特別な人間であると思うのでしょうか、随分と横柄な態度を取っている子供を見かけます。

アメリカでは、学生ゴルファー(中学から大学生まで)にボールやクラブなどを提供すると、試合の出場停止など、大きなペナルティが科せられます。タイガー・ウッズが、USアマチュア選手権に3連覇した時、彼はスタンフォード大学の3年生でしたが、最終日の服装は今と同じで、赤のシャツに黒のズボンでした。しかし、彼が着ていた赤のポロシャツの襟は、擦り切れているのがテレビの画面からわかり、彼ほどの選手でも、ルールに従っているしっかりとプレーしているのを見て、健全にゴルフが行われていると感心しました。日本も、子供たちの将来を考えて、しっかりとしたルールを確立すべきです。

No,0047

08 20 2005

重心角の大きなドライバー

写真:AMATEURISM-NS右の写真を見てください。左側が弊社の新しいドライバーの[NS]です。右のドライバーにくらべると、フェース面が上を向いています。これは、左のクラブは、右のクラブより「重心角が大きい」と表現されます。

どうしてこのように重心角が大きくなるかといえば、ソールの後方(フェースの反対方向)に、四角の形をした黒い部分が見えますが、その近くにタングステンの重りがあり、その重りから約3cmネックの方向にも、もう1つ重りがついています。このウェートが、クラブをテーブルの上に置くと、フェースが上を向く状態を作ります。

実際のインパクトでも同じようなことが起こり、ボールとクラブヘッドが衝突した時、フェースは左に向こうとします。スライスは、フェースが開いてインパクトするとおこりますので、重心角の大きなクラブは、かなりスライスを抑えてくれます。

クラブフェースとボールが接している時間は、約500分の1秒といわれますが、そのわずかの間に起こることが、弾道に色んな影響を与えます。以前にも書きましたが、3番アイアンと5番ウッドのロフトは大体同じですが、弾道には大きな違いがあります。これは、クラブヘッドの重心の位置の違いで、3番アイアンの場合、重心はほぼシャフトの下に位置していますが、5番ウッドでは、重心はシャフトより後方にありますので、インパクトの時、クラブヘッド自体がシャフトの方に動こうとして、ボールに多くのスピンを与えます。クラブヘッドの重心の位置は、目に見えませんが、弾道に与える影響は大きなものがあります。

アマチュアゴルファーの4分の3ぐらいは、スライスに悩んでいるのではないでしょうが。長い間スライスに苦しめられたゴルファーなら、このような重心角の大きなドライバーで、スライスを減らすことは大いに賛成ですが、少し前までストレートボールを打っていたのに、最近になってスライスが出るようになったと感じている人は、クラブを替えてスライスをなくそうとすることは、避けた方が良いかもしれません。

今スウィングが変化(悪く?)しているので、現在使っているクラブでストレートなボールが打てるように、スウィングをチェックした方がよいでしょう。もし、クラブを替えてスライスが止まり、それで安心していると、さらにスウィングが変化(悪く)して、本当にひどい状態になるケースを、今までに沢山見ていますので。

No,0046

08 10 2005

スポーツの在り方

写真:野球ボール私は、スポーツをするのも、また、見るのも大好きです。スポーツを通じて、若い人たちが、強く、逞しく、思いやりのある人になってもらうことを願っている1人で、スポーツの健全な発展を、常々考えています。

しかし、スポーツにお金が絡んでくると、「健全」が失われる可能性が出てきます。今行われている高校野球、「汗と涙の感動のドラマ」なんていうコピーで、テレビで盛んにCMを流しています。テレビの放映について、昔マスコミの人に聞いた話ですが、例えば、あるゴルフトーナメントを、民放で放映してもらう場合、トーナメント主催者は、テレビ放送局にお金を支払うのですが、NHKの場合はその逆で、NHKの方から主催者にお金を払うそうです(NHKは、今問題となっている受信料を、みんなからもらっているからでしょう)。

そう言われると、大相撲が、年2場所から6場所に増えたことや、高校野球が、夏の大会だけでなく、選抜大会を増やしたのは、NHKの放映を始めた時期と、全く無関係ではないでしょう。

大会に参加している選手は、純粋な気持ちで甲子園を目指し、そして甲子園に出たら、頂点を目指して懸命にプレーします。その一生懸命さが、私たちに感動として伝わり、多くの人がテレビを観るのでしょう。

しかし、決勝戦近くになると、連日試合が続き、1人のピッチャーが投げ続けることがあります。勝ち抜くためには、仕方のないことなのでしょうが、身体が十分に出来ていない高校生が、連日かなりの球数を投げることは、狂気の沙汰だと私は思います。プロのピッチャーが、先発で2日や3日も投げ続けることは、現在では考えられないことです。つまり、試合日程が良くないのですが、もし、準決勝と、決勝戦の間を1週間開けたら、盛り上がりにも欠けますが、審判や関係者を再度集めたりするのも大変でしょう。大会を行うことが一番大事なことで、選手の健康ではありません。

また、甲子園に出場が決まった学校の選手は、開会式の少し前に、甲子園の近くで宿泊して試合に供えますが、何故そんな前から旅館に泊るのでしょうか。私の知り合いで、息子が甲子園に出ましたが、出場が決まったら学校から電話があり、「すぐに100万円振り込むように」と言われ、3回戦か、4回戦に勝った時点で、また電話があり、また100万円振り込むように言われたそうです。これが、高校生がやるスポーツなのでしょうか?

ゴルフも最近では、中学生や高校生が、学校があるにもかかわらず、トーナメントに出ていますが、彼らの将来が心配です。毎年、愛知県の豊山町という所で、「イチロー杯」という野球大会があります。もちろん、主催者はシアトルマリナーズのイチロー選手ですが、大会終了の時の挨拶で、イチロー選手は子供たちの前で、野球だけでなく、勉強をしっかりするように必ず言います。子供の時に勉強することが、いかに必要であるか、十分に理解しているのです。

長く、広い目で、スポーツを観ていきたいですね。

No,0045