2006.7月の記事

07 30 2006

インパクト

写真:アイアン写真は、現在私が使っているクラブで、上が3番アイアン、下が4番アイアンです。3番は、ポケットキャビティタイプで、ロフトが20度、4番はフラットバックタイプで、ロフトが24度です。このクラブをでショットすると、3番アイアンのほうが高い弾道となります。普通に考えると、不思議な気がしますが、不思議な現象は、すべてインパクトの瞬間に起こっているのです。

2つのクラブの1番の違いは、スウィートスポットで、3番アイアンの方が4番アイアンよりもかなり低くなっています。ゴルフクラブは、スウィートスポットの上側でボールをヒットすると、縦方向のギア効果で、クラブフェースは上を向きます。そうすると、ボールの飛び出し角度が高くなり、また、バックスピンは減少します。逆に、スウィートスポットの下側でボールをヒットすると、同じく縦方向のギア効果で、フェースは下を向きます。ボールの飛び出し角度は低くなりますが、バックスピンの量は多くなります。例を挙げると、5番ウッドぐらいで、ややトップ気味のショットをすると、低く飛び出したボールが、浮くような、少し上昇するような弾道になったりします。

また、ラフの中にあるボールをショットするとき、ボールの下側を打つと、空中でボールが「ドロップ」した経験があると思いますが、それがスウィートスポットの上側で打ったときに起きる現象です。

インパクトの瞬間、つまりボールとクラブフェースが接触している時間は、1/2000秒といわれていますが、ドライバーでいうと、クラブヘッドが2センチちょっと動く間、フェースとボールがくっついているのです。このわずかな時間に生じる、縦方向や横方向のギア効果をはじめとするクラブヘッドの動きが、ボールに複雑なスピンを与え、弾道となって私たちを喜ばしたり、悲しませたりするのです。

クラブを選ぶ時は、ロフトだけでなく、スウィートスポットの位置がわかると、より自分に合ったクラブが選べると思います。(写真のポケットキャビティは、モデルをD-5と言い、近いうちにホームページにアップする予定です。)

No,0078

07 20 2006

どうやってプレーするか**後編

写真:ショートコースの図写真は、私の手書きで、あるショートコースを表したものです。写真の下の方がティーグランドで、グリーンの左手前にグラスバンカー、グリーン右は池があります。

ゴルフ畑に登場している佐藤丹美が、ある試合でプレーした内容を再現したいと思います。

写真にある1は、初日のピンの位置で、彼女は7番アイアンでティーショットをうち、左のクラスバンカーに入れました。このグラスバンカーは、結構深いらしく、うまく寄せることが出来ずボギーとなりました。続く2日目、2の位置がピンポジションで、同じく7番アイアンでティーショットを打ち、今度は右の池に入れてしまい、ダブルボギーを打ちました。

打つ前の心理状態を彼女に聞いたら、初日は「右の池がやだなぁ」、2日目は「右の池もいやだけど、左のグラスバンカーもいやだ」というものでした。ここでの1つ目のミスは、いやな想像をしたら、絶対ショットしてはならないことです。「想像は意思よりも強い」これを忘れてはいけません。

プロの場合、スタート前にはボールを打ちますから、その時に、今日のショットの状態が把握できるはずです。彼女の場合は、ダウンスウィングで頭が下がって、クラブがインパクトの時、インサイドから入りすぎることがあり、フックボールや、ややこすったプッシュアウトのショットがよく出ます。その日の調子は、絶好調ではなく、いつも通りだったらしいので、ややこすったショットで池に入るのは、当然といえば、当然のように思えます。

6番アイアンを手にして、写真の赤い部分を狙ったらどうでしょうか。バーディーは取れないかもしれませんが、ダブルボギーを打つことは、まずないでしょう。結局、この後スコアをくずして79ストロークになりましたが、ショップで彼女と、少し前の試合で70ストロークでラウンドしたときと、79のラウンドの時のゴルフの調子は違ったのかを聞きましたが、しばらく考えて、「あまり差がない」と答えました。

「どうやってプレーするか」とは、現在のゴルフの調子と、肉体および精神の状態を客観的に見て、致命的なミスをしないことだと思います。同じような調子でも、スコアに大きな差が出ることは、ゴルフによくあることです。そして、それはたった1発のミスショットから起こるものではないでしょうか。

No,0077

07 09 2006

どうやってプレーするか?**前編

写真:ジャック・ニクラウスの本ジャック・ニクラウスがよく口にする言葉です。「多くのゴルファーは、どうやってボールを打つかということ考えているが、どうやってプレーするかを殆ど考えない。」

私も、この言葉は聞いたことはありましたが、ある時まで「どうやってプレーするか」を真剣に考えたことはありませんでした。それを考えるきっかけになった失敗を、ここで紹介します。

今から12,3年前だと思いますが、兵庫県の西宮の近くで、全日本パブリック選手権に出たときのことです。問題となったのは、9番ホールの390ヤードほどのミドルホールです。そのホールは、フェアウェイが少しSの字になっていて、右サイドは谷でOB、そして、250ヤードぐらい打てば谷を越えてフェアウェイになっています。正面には、300ヤード付近に林があり、その林に近づくと、強いフックボールを打ってもグリーンを捉えることが出来なくなります。谷を越えるティーショットを打てば、あとは9番かピッチングで打てる簡単なホールとなります。

練習ラウンドの時、谷を越えるだろうと軽い気持ちで打ったのですが、少し当たりが悪くギリギリ越えませんでした。そして翌日の試合の1日目、私はインスタートで、8番ホールまでアンダーパーでプレーしており、9番ホールのティーグランドに上がったとき(その日の同伴競技者は、私以外は大学生でした)、他のプレーヤーがドライバーを持っていたので、私もカッコウつけてドライバーを持ちました。

ティーショットを打つ時、前日にOBを打っているので、不安を抱えたままショットしたら、案の定OBとなり、打ち直しのショットは少し引っかかって左に行き、グリーンは狙えず、5オン2パットのトリプルボギーになりました。ホールアウトしたら、その日のベストスコアがパープレーだったので、本当に残念なことをしました。

翌日はアウトスタートで、最終組の1つ前でのプレーとなり、8番ホールまで1オーバーで、優勝争いの中にいたのですが、9番ホールに来た時、すごくバーディーがほしい気持ちが強かったのを記憶しています。その日は、アイアンショットがよく、かなりピンにからんだショットが多かったのですが、それまで1つもバーディーがありませんでした。9番ホールのティーショットは、前日と同じ、不安な気持ちで打ったティーショットは、またもOBとなり、「終わっちゃったな~」という気持ちが少し頭をよぎりましたが、何とか集中して2番アイアンで暫定球を打ち、次のショットは6番アイアンで打つとグリーンに乗りました。2オンするには、全く難しくないホールで、練習ラウンドも含めて、3日連続でOBを打つという、ひどいゴルフをしてしまいました。

西宮から帰る車の中で、本日のタイトルである「どうやってプレーするのか」を真剣に考えました。**続く

No,0076