2007.3月の記事

03 31 2007

人は何故力むのか***後編

写真:アイアン前回に引き続いて、何故力むのかを考えて見ましょう。

誰もが経験することですが、コースにおいて、力まないでリラックスしてショット出来るときがあります。それは、OBらしきショットを打ったあとの、暫定球のときです。がっかりして暫定球を打つと、結構ナイスショットが多いものです。そうすると、同伴競技者から「何で最初から今のショットを打たないの?」と冷やかされますが、なかなか最初に暫定球のようなショットが打てないものです。

打てない原因は、気持ちにあります。最初のショットを打つときは、「遠くへ飛ばしてやろう」としてスウィングするのに対し、暫定球は「アーぁ」と心の中でため息をつきながら、がっかりしてショットをしますから、リラックスした状態でスウィングするので、距離の出るナイスショットになるのです。

いろんなスポーツがありますが、そのスポーツが上手いか、下手かの分かれ目は、力が抜けているかいないかと言っても、過言ではないでしょう。

去年、ワールド・ベースボール・クラシックがありましたが、今年メジャーリーグに移った松坂選手が、中国戦で、振りかぶった時にボールを落としてボークをとられました。もしボールをしっかり握っていたら、ボールを落とすことはなったはずです。松坂選手は、ボールが指から抜け落ちる寸前の、弱い力でボールを握っているからこそ、あのスピードボールが投げられるのです。

宮本武蔵の書いた「五輪の書」においても、武蔵は剣を「静かに振れ」と言っています。力を入れて刀を振ると、速く振れなく、相手に切られてしまうのです。

「力まない」ようにするために、どうすればよいかというと、まず最初に、知識、または、理性として、力むことが筋肉を硬くして、スピードが落ちることをしっかりと理解すろことです。そして、その理解の下で、力んだら自分自身に、スピードが落ちることを言い聞かせ、ゆるゆるのグリップで、全身、特に、腕の筋肉をやわらかくして、ボールを打つ続けるしかないと思います。忍耐強く続ければ、やがてヘッドが「走る」感じがつかめるはずです。

No,0099

03 22 2007

人は何故力むのか

写真:トレーニングマシーン何故力むのでしょうか?簡単に答えることの出来る問題ではないでしょうが、ミスショットの原因の第1位は、間違いなく「力み」でしょう。

よく思うのですが、「リラックスしてミスショットを打つのは難しい、逆に、力んでナイスショットを打つのも難しい」と。今回は、何故「力む」のか、その要因を考えてみたいと思います。

ロングヒッターのショットを表現するのに、「力強い」「パワフルである」などがありますが、確かに、目の前でそのショットを見れば、インパクトの音の凄さ、飛んでいくボールのスピードなど、とてもアマチュアとは比べものになりません。まさに、「力強さ」を感じます。ところが、この「力強さ」の「力」が、随分悪いイメージを、多くのゴルフアーに与えているようです。

プロ、アマを問わず、スポーツ選手の多くは、写真のようなバーベルなどを使って、筋肉の肥大を狙い、パワーアップをはかります。そして、発達した筋肉から「力強さ」を感じます。

スポーツにおける「力の発揮」とは、腕相撲の勝負で、互いの力が均衡して、両者の腕が止まった状態で「力」を発揮し続けるものと、球技などでよく見られる、瞬発的、つまりスピードを求められる「力の発揮」があります。

ゴルフクラブやバットを速く振る、ボールを速く投げるなど、体や道具などを速く動かすのですが、腕や足など、それ自体に重さがあり、また、道具自体にも重さがあります。重いものは、速く動かすのが難しいですが、軽いものはすばやく動かせます。

スポーツ選手は、筋力アップを図って、バットやゴルフクラブがより軽く感じるようになるために、そしてその結果、体や道具がよりすばやく動けるよう、パワーアップをしています。

しかし、筋肉が素早く動くためには、筋肉は柔らかい状態でなければなりません。つまり、力を抜いた状態です。「力強い」ショットを打つためには、「力」を抜いた柔らかい筋肉でショットそしなければならないという、大きな「矛盾」があります。

次回に続きます。

03 11 2007

上達の停止

写真:当店のバンカー最近、このホームページ自体のデータ量が多くなりすぎたらしく、上手く作動していない所があるのですが、早急にホームページの構成内容を変えますので、しばらくお待ちください。

「上達の停止」は、プロ、アマを問わずに、頻繁に見られることです。

ゴルフの好きな平均的アマチュアを想定すると、ラウンド数は、月1,2回、練習は週1,2回ぐらいではないかと思いますが、このぐらいのペースでゴルフを続けると、個人差はありますが、3,4年でピークがくるように思います。ピークが来るということは、そこで上達が止まるということです。3,4年たつと、コースでのプレーにも慣れ、ある程度、ゴルフが分かった感じがするときなのでしょう。

その後も、続けて練習はするのですが、時々はいいスコアもでることもありますが、一年単位でスコアの平均をとると、あまりスコアが良くなっていないことが多いのではないでしょうか。

プロを見ていても同じことが言えます。20代前半でプロテストに受かり、それから10年たっても試合に出れず、予選会のスコアを見ても、73,74,75ぐらいのスコアでラウンドしている選手は大勢います。

これは、以前にも書きましたが、長く続けていることの、悪い意味での「慣れ」が生じてくるのでしょう。これが、練習に対して集中力を欠いたり、新鮮味がなくなって、マンネリ化した練習になったりするのでしょう。

長い間、どうして上達が止まるのか、私の中での大きなテーマでした。ただ、集中力を持って練習に励めといっても、なかなか出来ることではありません。そこで、たどり着いた1つの結論は、新しい技術を1つだけ身につけるということです。たとえば、スライスはよくでるが、フックボールは打てないのなら、とにかくフックボールが打てるように、練習します。最初から上手く打てるはずはありませんが、とにかく左に曲がりさえすればよい、そのぐらいの大雑把な考えで始めればよいと思います。これが練習に、集中力を生んでくれるのです。

イチロー選手の言動を見ていても、やはり同じ考えを持っているなと思います。「今年は外角低めのゾーンを、ボール1個分だけ広げる」と話すことは、新たなことに挑戦して、集中力の維持を図っているのでしょう。

上達を望むなら、特別に難しい技術である必要はなく、今の自分に必要なショットを、1つだけ練習することで、上達を抑えている「壁」を破れるのではないでしょうか。

No,0097