2009.5月の記事

05 27 2009

振り切る

dscn0894.JPG「最後まで、しっかりと振り切れ」よく耳にする言葉です。「最近ボールが飛ばない」という会話になる時、必ずといってよいほど「振り切らないから飛ばない」と誰かが口にする言葉です。そして、その言葉を聞いて「振り切る」練習をした人は、そのあと飛距離を伸ばしたでしょうか?殆どの場合、飛距離が伸びないどころか、飛距離が落ちる場合があります。

飛距離を伸ばす打ち方として、振り切るようアドバイスを送る人は、プロのロングヒッターのスウィングを見て、相当なスピードでフィニッシュまでクラブが動いていくのから、そのようなアドバイスを送るのでしょうが、はたしてプロは最後まで思いっきり振り切ろうとしているのでしょうか?

答えはノーです。1つ目の理由として、インパクトのあとは、何をしても意味がないということです。インパクトで、ボールとヘッドが衝突した時に、すべてがそこで決まってしまうのです。2つ目は、飛距離の出るスウィングは、写真のようにダウンスウィングでクラブヘッドが遅れて降りてくることが必要です。腕とクラブのシャフトで作られる角度が、鋭角なほど飛距離が出るといえます。

写真の彼は、まだゴルフを始めて間がないのですが、ヘッドスピードは50m/secを超えますので、フォロースルーでのクラブヘッドの動きは相当速いです。しかし、彼が今練習している事は、ダウンスウィングからフィニッシュにかけて、スムースに腰を回すことだけです。

下半身の動きがクラブヘッドに大きなエネルギーを与え、それが大きなヘッドスピードを生み、相当な速さでインパクトを通過するので、当然ながらフォロースルーのスピードも速くなります。インパクトのあと、アッという間にフィニッシュまでクラブヘッドが動くので、振り切りきって見えるのでしょう。

ところが、意識的に振り切ろうとする人は、クラブヘッドが速く背中に当たるぐらいの感じで振れば、「振り切った」という実感が持てるので、体の動きより優先してクラブヘッドを動かそうとします。トップオブスウィングにクラブが達したら、フィニッシュに向けてヘッドを速く動かそうとしますので、ダウンスウィングでは腕とクラブで作る角度が鋭角ではなく、鈍角になります。腕だけでクラブにエネルギーを与えていますので、クラブヘッドがインパクトに向けて加速されることは期待できません。 「振り切る」練習をすればするほど、写真のようなクラブヘッドの遅れたダウンスウィングとは程遠くなるでしょう。

05 05 2009

パターの重さ

dscn0886.JPG4月の中旬にラウンドした時のことです。写真の上のパターが、普段使っているもので、クラブの総重量が558.1g、下の赤いグリップのクラブの総重量が535.8gです。黒いグリップのパターをお客様に貸したので、赤いパターでラウンドしたのですが、パッティングがことごとくショートするのです。

1番ホールのパットが、殆どまっすぐの7,8mの軽い上りのラインで、打つ前には「あまり難しくないな」と感じて打ったのですが、最初のパットが1m少しショートして、次のパットもカップの手前で止まってしまいました。「グリーンが重いのかな」と、考えていましたが、次のホールからもショートするのです。しかもショートパットがカップの手前で止まるのが何度もありました。

赤いグリップのパターは以前使っていたものでしたが、最後にゴルフ場で使ったのが何時か記憶にないぐらいで、少なくとも5,6年以上はコースで使っていないはずです。スタートして数ホール経った時、バックスウィングでクラブの軽さを感じるようになりました。テークバックした時、いつものクラブより軽いので、これが自分の意図した力がボールに伝わらないので、「みんなショートしてしまうんだ」と感じましたが、カップに届くように、それまでより強く打とうとはしませんでした。これをしたら、パッティングが崩れる気がしたからです。

ゴルフに限らず、スポーツはすべて感覚的にするものだと思っていますので、目から入ってくる情報、身体で感じる情報、使っているクラブの重さ、機能など、それらを総合的に判断して距離感を出しているわけですから、ショート気味だから強く打てばいい、と安易に考えると、自分の持っている大事な「感覚」を失うように思います。

今回の事で、パターの重さはかなり大事ではないかと、初めて思いました。パターを頻繁に変える人は結構多いですが、パターが入らない要素は2つしかなくて、狙ったところに打てないのと、距離が合わないです。ねらったところに打てないのは、完全に技術の問題なので、ここでは考慮外として、パターの重さが変わることによって、知らないうちにパッティングの距離感を失っているケースがかなりあるような気がしました。今回は、非常によい経験をしたと思います。

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