2009.7月の記事

07 26 2009

トム・ワトソン

dscn0983.JPG今年の全英オープンは、途中から凄く興味を持って見てました。最近、トーナメントを見ていても、この選手に絶対勝ってほしいとか思うことが殆どなかったのですが、今回はトム・ワトソン選手に是非勝ってほしかった。しかし、全英オープンは写真にあるような、木のシャフトのクラブでプレーしていたときから続いているので、相当重みのあるトーナメントで、しかも毎年リンクスで開催されるので、いつも楽しみにしている試合の1つです。

今から30年以上も前、サントリーオープンが静岡県にある愛鷹シックスハンドレッドCCで行われていたとき、プロに転向したばかりのトム・ワトソン選手が出場していました。スタート前、練習場にいたワトソン選手を見た私は、将来が嘱望されている選手なので、興味を持って練習を見に行きました。その練習場は、打席が土で、アイアンを打つときは、ゴムマットにボールを置いて打っているプロが大半でしたが、ワトソン選手は土の上から直接ショットしてました。

無造作にボールを土の上に置き、速いリズムでボールを打つ。速いテンポでボールを打ち続けるのですが、持っているアイアンは薄っぺらなヘッドで、ロングアイアインであることは分かりました。逆光ではっきりとどこまでボールが飛んだのかはわかりませんでしたが、となりで打っている日本人のプロのドライバーよりはるかに凄い弾道でした。

私は、彼のキャディバッグの近くに立っていたと思うのですが、やがてワトソン選手がクラブを換えに来ました。今まで打っていたクラブをキャディバックの中に戻したのですが、そのクラブのソールには「1」と書かれていました。私は、あっけにとられるとともに、1番アイアンで土の上に置かれたボールを、凄く高い弾道で、しかも凄く遠くまで飛ばす、技術とパワーに度肝を抜かれました。今のワトソン選手と同じで、構えたらすぐにバックスウィングが始まるので、いとも簡単に打っているように目に映るから、よけい大きな衝撃を受けたのでしょう。

それから数年たち、メジャートーナメントに何度も勝つ様になりましたが、クラブを抜いたら躊躇せずに、速いリズムでボールを打つ、そして、ミスをしてもクラブを放り投げたり、クラブでフェアウェイを叩いたりなど、決してしない数少ない選手でしたから、ずっと彼のプレーを見るのが好きでした。

大分前から、ワトソン選手がパットのイップスになり、50~60cmぐらいのパットをはずすようになってからは、見ているとこちらが辛くなって、テレビの画面を見なくなりました。だから今回は、楽しくテレビを見ることが出来ました。パットさえ入れば、ショットはまだトップレベルにあるので、本気で優勝を期待したいです。お疲れ様でした。

07 11 2009

ヘッドの大きさ

dscn0972.JPG写真は、ドライバーと3番ウッドで、左からピンのG10ドライバーで、ヘッド容積が460cc、真ん中が自分としては丁度いい大きさのドライバーで370cc、一番右が3番ウッドで170ccです。最近、タイガー・ウッズが400ccより小さいドライバーを使うという記事が出ているらしく、私のところのお客様でも、ヘッドは小さい方がいいのか聞いてくる方がみえます。

ヘッドの大きさは、金槌と釘の関係を例えにして説明しますが、短い釘は頭の平らな部分が小さくなっており、また長い釘はその部分が大きくなっています。 大きな釘を打つのに適した金槌で、小さな釘を打つ場合、上手く打てるかといえば、決してそうではないでしょう。大まかに打つことは出来ますが、正確に、たとえば板に対して垂直に釘を打つ、には不向きといえます。

昔の私は、ゴルフ場でナイスショッットを打とうと一生懸命だったのですが、今はナイスショットではなく、最悪の結果にならないようなショットを打とうとしています。例えば、フェアウェイ全体が左に傾斜している場合、右打ちの人がフックボールを打てば、ボールはどんどん左の方にランしていきますが、スライスボールを打てば、ボールはあまりランしなく、早目にボールは止まります。

ゴルフ場は屋外ですので、風が吹いていますし、また地形により色んな方向に地面が傾斜しています。ドライバーショットの一番の目的は、いい状態でセカンドショットが打てる、このためにはたとえ10ヤードランが少なくなっても、フェアウェイ左のバンカーではなく、フェアウェイからセカンドショットを打つために、ティーショットでスライスボールを打つことが、安定したプレーをするために必要な方法といえます(スライスやフックなど簡単に打てるものではない、と反論される人もおみえでしょうが、ストレートボールを打つ練習と同じで、曲がるボールの練習は難しくありません)。

大きなヘッドのドライバーでボールの高低を打ってみたり、スライスやフックを打ってみても、曲がりが少なかったりします。最近は、フラットバックのアイアンを使うプロが多く見られますが、何故キャビティバックではなく、フラットバックのアイアンを使うかといえば、ボールを曲げやすいからでしょう。ドライバーにも同じことが言えるわけで、ボールをコントロールしやすい大きさのヘッドに向かっていくのは、自然な流れだと私は思っています。