2010.3月の記事

03 31 2010

温故知新**12

dscn1962.JPG久しぶりの「温故知新」です。

「年をとっても通用するスウィングが、最もよいスウィングである」 ・・・昔聞いた言葉

写真のトム・ワトソン選手が、昨年全英オープンで2位に入ったことは、まだ皆さんの記憶から消えていることはないでしょう。ある本の表紙に、トム・ワトソン選手の写真が載っていたので、この写真を使わせてもらったのですが、この本の発行年月日を見ると1985年で、今から25年前の本です。去年、全英オープンで活躍した時のスウィングと、あまり変わらないように感じます。このことは、ジャック・ニクラウス選手にも言えそうです。

ニクラウス選手が、初めてメジャータイトル(全米オープン)を取ったのが22歳の時で、最後のメジャーであるマスターズに優勝したのが46歳でした。彼ら2人に言えることは、20歳代前半の時のスウィングと50歳前後のスウィングの違いは、インパクトのスピードが少し遅くなったことと、振り幅が若干小さくなったぐらいでしょう。基本的な動きは、殆ど同じに見えます。

スポーツの動作の「投げる」や「ボールを打つ」などで重要なことは、「楽をして行う」事であると私は考えます。「楽に打って遠くに飛ぶ」が一番力を効率的に使っていると言えます。例えばボールを投げる場合、両足を踏ん張って投げると結構力を使わなくてはならないけど、前足を上げてその振り下ろす足の勢いを使って投げれば、それほど多くの力を使わなくても、遠くまでボールを投げることが出来るでしょう。

「楽をするため」に、ボールを投げる時には前足を上げて、その足が下りながら前に踏み出す力をボールに伝えることで、結構な距離を投げることが出来るのです。「楽をして打てる」フォームを身につければ、それにもう少し力とスピードを加えてやれば、より遠くに打つことが出来ます。いいフォームとは、「楽をして打つ」ことが出来るフォームであると言えます。

今、テークバックでヒールアップをしないスウィングを勧める人が多いのですが、「楽をして打つ」ならヒールアップをしたほうがよいでしょう。ニクラウスもワトソンも、テークバックで大きくヒールアップします。彼らは、若いときは世界ナンバーワンの選手であって、シニアになっても同じようなスウィングを続けて、よい結果を出し続けました。時々、ヒールアップをするスウィングは、クラシカル(古典的)なスウィングであると言うティーチングプロがいますが、ヒールアップしないスウィングは、若いときにしか通用しない「限定的なスウィング」であると私は考えます。

03 16 2010

オリンピック

dscn1802.JPGバンクーバーでの冬季オリンピックが終わりました。オリンピックが始まる直前までと、オリンピックの開催期間中は、連日メダルの数に話題が集まりましたが、閉幕してから2週間が過ぎると、メダルのことよりも勝負の瞬間のことは、はっきりと思い返せれます。

私がもらったゴルフでのメダルなんかは、オリンピックのメダルと全く比較にもなりませんが、表彰式のことなんかよりプレーのことのほうがはっきりと思い返せます。1番ホールからずっーとプレーしつづけて、途中であったピンチも何とかしのいで、そして最終ホールで自分の打ったボールがグリーンにのった時、これで予選は通過できるだろうという安心感、何となくほっとした気持ちでパターを持ってグリーンに向かって行く時のことは、何度も覚えています。

スポーツでの真剣勝負は、残酷であり、また感動と興奮を与えてくれて、もう1つ人間の深さのようなものを教えてくれます。今回、注目された競技の1つに、女子のフィギアスケートがありました。テレビ番組の中で、キム・ヨナ選手の浅田選手に対する昔話がでていました。おそらく数年前、ジュニアの試合か何かで、トリプルアクセルをこなす浅田選手を見て、「世界には、こんな選手がいるんだ」と思い、またその選手が自分と同じ年齢だと知った時、とても自分はこんなジャンプは出来ないとショックを受けたそうです。

今回、キム・ヨナ選手が金メダルを取ることが出来たのは、昔浅田選手を見たときのショックがあったからだと私は思います。ボクシングの世界でも、もの凄いハードパンチを持っている選手が、必ずチャンピョンになっているとは限りません。ハードパンチは、凄い武器です。凄い武器を持っていれば、それを使おうとするのは当然です。しかし、試合においては防御も大事なテクニックです。凄いパンチ力があるがゆえに、防御の面が少しあまくなる、これは十分に起こりえることでしょう。

相手のボクサーは打たれるだけではないので、スキがあれば打ち返してきます。優秀な選手であれば、防御面の僅かな隙を突いて当然攻撃を仕掛けてきます。 自分にはパンチ力がないので、僅かなすきも見逃さず攻撃をする技術を徹底的に身につけようとした選手は、相当な実力者となるでしょう。

キム・ヨナ選手は、浅田選手ほどのジャンプが出来ないので、表現力や安定感、そしてそのほかのテクニックを身につけることで、フィギアスケーターとしての実力を身につけてきたのでしょう。 スポーツをやっていると、体力面に恵まれているとかでマスコミに取り上げられて、騒がれたりしますが、大きなアドバンテージがないからこそ、頂点に立てることがあるということで、神様は結構公平に人間を作ったのだなぁと感じるときがあります。