2010.6月の記事

06 17 2010

元通り!?

dscn2172.JPG写真は、市販されているクラブですが、これより軽いクラブをまずないでしょう。総重量が247.5gです。シャフトだけではなく、ヘッドもグリップも本当に軽いものを使っています。このような軽いクラブを使えば、もっと飛ぶだろうなと考えるコルファーは多くいると思います。でも、本当に飛距離が伸びるのでしょうか?

昔、あるゴルフ雑誌のなかで連載をしていたとき、重いクラブを振って練習をしたら、どのような変化が起きるかを紹介するために、2人の人に協力してもらって実験をしました。この話は、以前この「四方山」で紹介したものですが、今回は少し違った角度で進めて見たいと思います。2本のドライバーを用意しました。1本はカーボンシャフトのドライバーで、総重量は約300g、もう1本はスチールシャフトのドライバーで、総重量は約370gです。

それぞれのクラブで30球ドライバーでボールを打ってもらいます。そして、ヘッドスピードを測りながら、その後7球ボールを打ってもらい、一番速いヘットスピード と一番遅いものを削除し、平均のヘッドスピードを算出すると、軽いカーボンシャフトのドライバーで30球打ったときより、重いスチールシャフトのドライバーで30球打った後のほうが、ヘッドスピード上がります。今まで10ぐらいの人で実験しましたが、ほぼ同じ結果が出ます。

重いドライバーで30球打ったから、筋力がアップした、と考えることは不自然です。重いクラブを振るために、腕の力ではなく、下半身を中心とした、より大きな筋肉を使おうと、体が勝手に変わったのでしょう。ここで注目したいのは、30球打っただけで、身体の使い方が変わったということです。今まで、総重量320gのクラブを使っていた人が、軽量クラブである総重量280gのクラブに替えたら、おそらく10~20ヤードの飛距離アップが望めると思います。ところが、その飛距離アップがいつまで続くかということです。上で述べたことからすれば、「あっという間」かもしれません。

昔、クラブの重量を軽くしたお客様に、「追跡調査」を何度かしたことがあります。ラウンド回数の多い人であれば、1ヵ月後に「あのクラブ、よく飛んでいますか?」と聞くと、スッキリとした答えは、まず返ってきません。クラブを換えた瞬間の飛距離は、せいぜい2ランウドか、3ラウンドもてばいいほうかもしれません。徳川家康が言うように、「人の一生は、重き荷を背負い、遠き道を行くが如し』かもしれません。厳しい話です。

06 16 2010

特売をします

来週特売のための値段決めをUSTREAMライブで行います。皆さんのリクエストでお値引きできる商品もあると思いますので、是非是非ご覧下さい。

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06 03 2010

スコアライン

dscn2117.JPG今度は、スコアライン(フェースにある溝のこと)の規制です。この溝の規制は、今年はプロのツアーのみに適用され、2014年度からはアマチュアの公式な競技に適用されます。ただし、現段階ではクラブ競技レベルでは、適用しない方針のようです。

このルール改正の趣旨は、ラフからショットした場合、フェアウェイからショットした場合と大きな差が出ない、つまりバックスピンが著しく減少しないので、ラフの意味(ラフに打ち込んだら、次のショットの難易度が上がる)が少なくなっているから、ラフからショットしたらボールが止まらないような、溝の形状や深さにしましょう、と言う話のようです。ただし、ここで言っている「ラフ」とは、ボールが草で覆い隠されるような「ラフ」ではなく、草の長さが短く、また凄く草が密集しているラフではないようです。草が密集していて、ボールが沈んでいるようなラフからは、どんなクラブで打ってもバックスピンは、あまりかからないでしょう。

バックスピンはなぜかかるのかを、もう一度考えてみましょう。写真は、スコアラインのないウェッジです。このクラブを実際にコースで使ってみて、スピンがよくかかるので購入されるお客様もみえます。

5番アイアンより9番アイアンの方が、バックスピンはよくかかります。9番アイアンの方が傾斜(ロフト)が大きいので、ボールとフェースが衝突した時、ボールはより多くフェースの上の方へ駆け上がろうとします。ヘッドスピードの速い人が、より多くのバックスピンがかかるのも同じ理由で、クラブヘッドがより速いスピードでボールにぶつかれば、ボールはより勢いよく、駆け上がろうとします。ボールとフェースが接触している時間は、数百分の1秒ですが、その僅かな時間のこのような現象が起きているのです。

もし、フェースの表面が滑りやすい材質であったら、バックスピンはかかるでしょうか?答えは、ノーです。ボールとフェースは、滑りやすい関係ではいけません。ウェッジでショットすると、スコアラインにボールの表面のカバーが削り取られて、溝の中にボールの表面部分が残っていることがあります。この現象は、溝の角の部分で、ボールに強いバックスピンを与えている印象を与えますが、実際はその逆で、ボールの表面を削るという事は、ボールがフェースの上を滑らないと起こりえません。ボールが傷つき、スピンも減る、まさに両損ですね。

溝自体も空間ですから、摩擦は起こりえません。ボールとフェース部分に水分がない状態であれば、溝なしが一番摩擦が大きい(スピンがかかる)と言えます。最近のトーナメント中継を見ていると、溝のことを盛んに口にする解説者がいますが、フェアウェイからショットする分には、殆ど影響ないでしょうし、ピンに寄ったか寄らないかは、ショットした選手の打ち方が、大半を占めているように思えます。