カテゴリー : ゴルフのスキル の記事

01 27 2008

温故知新***7

dscn0295.JPG「ゴルフは左手のゲームである」       古くから言われている言葉

この言葉は、右打ちの場合の左手を言っているのですが、ゴルフのミスショットの大半は「力み」から来るもので、どこが力んでいるかと言えば、殆どの場合が右手でしょう。「力む」とは、右手に過剰な力が入ると同じ意味とがんがえてよいと思います。

何らかの原因により飛距離が低下した時、何とかして飛距離をアップしようとして練習をしますが、多くの場合は右手に力が入りだして、ミスショットが多くなり、これがまた更なる飛距離の低下を生み出して、また力むという悪循環に陥るケースをよく見ます。

右手に力が入って、それでボールを強く打とうする癖が身につくと、その癖は簡単に直らないようです。私のところでは、写真にある短いクラブを使って、右手に力が入らないようなスウィングを身につける練習をします。このクラブは、長さが23インチ、重さが約900gで、シャフトの部分はステンレスの棒で出来ています。この重くて短いクラブで、地上約45cmのところにあるボールを左手1本だけで打つ練習を続けます。

この練習を続けていると、左手でボールを打つ感覚が養われて、通常のクラブで普通どおりボールを打つと、軟らかいスウィングでナイスショットがよく打てるようになります。しかし、ここからが問題なのです。うまくボールが打てるようになると、さらに遠くにボールを飛ばそうとして、また力みだします。そして、元の悪い状態に戻ります。この悪い状態に戻るのが、あっという間なのです。

長い時間をかけて、左手だけでボールを打つ練習を続けて、やっと上手く打てるようになったのもつかの間、すぐに悪くなることが非常に多いようです。この状態を避けるために、ゴルフの先人たちが戒めの言葉として、「ゴルフは左手のゲームである」と言ったのでしょう。

08 11 2007

道具と技術

写真:ウッドの比較以前にも書きましたが、道具を使う球技のうち、テニスとゴルフは道具が大きく進歩して、随分と使いやすくなりました。

そのこと自体は、大変結構なことなのですが、そのスポーツを見る側、また、その競技に参加しているプレーヤーにとって、大きな変化が現れたことも、見逃せない事実です。

写真は、両方とも私のクラブです。手前は、現在使っている400ccのドライバーで、上の方 は、昔使っていたパーシモンのドライバーです。クラブの置いた位置により、パーシモンのドライバーがかなり小さく見えますが、アドレスした状態でパーシモ ンのドライバーを見ると、ちょうどスプーンと同じ大きさに見えます。

今から15年ぐらいまでは、ボールも糸巻きが結構使われていましたので、小さなパーシ モンのドライバーで、軟らかく、今のボールに比べたら曲がりやすいボールで、まっすぐ打つことは、かなり技術が必要とされました。だから、ある程度の技術 を習得するまでには、それ相当の時間が必要だったのですが、現在は、硬くてよく飛ぶ3ピース構造のボールで、慣性モーメントの大きい、曲がりにくいクラブ でボールを打つのですから、技術の習得に以前ほどの時間は必要ないと思われます。

現在では、高校生や、20歳前後のプレーヤーが活 躍していますが、ボールやクラブの進歩と無関係ではないでしょう。テニスの世界でも、小柄な選手はなかなか活躍できません。女子プレーヤーでも、 190cm ぐらいが当たり前のようです。勝敗を分ける上で、「パワー」の占める割合は、かなり高いといえるでしょう。

「力」と「技」がバランスよく組み合わされている と、その競技に奥深さを感じます。私にとって、メジャーなスポーツで一番奥深さを感じるのが、「野球」です。野球は、半世紀以上前から、ボールとバットは 今のものと殆ど変わってないはずです。木のバットですから、芯に上手く当てないと飛ばないし、ボールも極端に反発が高そうではないので、技術が十分に生か されると感じます。

「技」が生きる道具と、「技」が生かされるルールがあるから、イチローのような選手が大活躍できるのでしょう。野球だけは、金属バットに変わったりしないでほしいです。

No,0108

07 02 2007

ミスショットの原因を考えない。

写真:回転いすに座る私「ミスショットをしても、その原因を考えない」とは、どういうことなのでしょうか。

ミスショットが出ると、誰でもその原因を考えます。そんなこと、当たり前ではないかと、怒られそうです。肩が回ってないのだろうか、テークバックする位置が違うのだろうか、などなど、色々考えます。しかし、それが不調を長引かせたり、さらに悪くなったりするのです。

写真は、回転する椅子の上に私が座って、バックスウィングの方向に、肩を回しているところを写したものです。左足の膝が、左方向に向いていますが、肩をまわそうとすると、両膝は左方向に動こうとします。これは簡単に実験できるので、皆さんも一度試してみてください。

バックスウィングで肩を意識的に回すと、下半身は ダウンスウィングの方向に動いてしまうので、十分なバックスウィングが取れなくなる恐れがあります。男子のツアープロのなかで、バックスウィングでしっか りと回すプロがいます。彼は、優勝経験も多数あり、非常に節制して試合に臨んでいて、好感が持てますが、ここ数年は優勝していません。

「四方山話」の103に、ニックファルドの写真を 載せましたが、あの写真のように、トップスウィングでは、腰が左に戻ってしまい、ダウンからフォロースルーにかけて、体がスムースに回転できないために、 引っ掛けや、プッシュアウトのショットが出やすくなります。女子プロの不動選手のように、バックスウィングで右ひざや、腰が少し右に動くような動きが、安 定した体の回転がしやすくなるのです。

ゴルフの打ち方では、バックスウィングでしっかり 肩を回すのが、常識のように思われていますが、不安定な「動き」になりやすいにもかかわらず、多くのゴルファーが一生懸命取り組んでいます。プロも含めて 多くの人が、クラブでボールを打つという「作業」の、「動きの仕組み」を正しく理解していないのです。

私自身を振りかっても、高校生の後半から、大学に かけて、調子が悪くなると色々考えました。そして、長い間にわたって、安定したゴルフは出来ませんでした。なぜなら、「動きの仕組み」、「効率よく動くた めの知識」は完全に欠如していたのに、一生懸命考えていたのです。たどり着く結論は、間違ったものにしかなりません。

ゴミをほうきで掃くときは、ゴミにしか意識はない はずです。ほうきの動きを意識する人は、まずいないでしょう。もし、ミスショットが出たなら、ボールに集中していたか、リラックスしていたか、この2つを 考えるだけにして、後のことは、一切考えない方が上達できると思います。自分も含めて、多くのゴルファーを見てきた結論です。

No,0105