カテゴリー : ゴルフ理論 の記事

01 24 2010

フォームの乱れ

dscn1492.JPG昨年の12月14日に、昨年の最後のラウンドをして、そして今年の1月4日に今年の最初のラウンドをしました。この2回のラウンドに共通していたことは、短いパット(1m未満)をかなりはずしたことです。1ラウンドに3,4回以上はずしたと思います。

大学時代の私は、パッティングは得意な方でした。マッチプレーの試合で、12ホール連続1パットをしたことがありました。勿論、生涯でたった1回の出来事ですが、12ホール連続1パットというのは考えられない話です。12ホール連続1パットのうち、半分近くはバーディーパットでしたから、相手にとっては本当にお手上げだったでしょう。

このとき、私は東京の真ん中に住んでいましたので、天然の芝生の上でパッティングの練習が出来る機会は、ゴルフ場にラウンドに行く時ぐらいしかありませんでした。また、パターマットもありませんでしたので、ボールを転がす機会は本当に限られていました。そこで、何とかパッティングの練習をしなくてはいけないと考えたのでしょうか、写真のように紙に線を引いて、パッティングの素振りを頻繁にやっていたのだと思います。

縦に太い線を書き、アドレスの時この線にフェースを合わせます。この太い線に垂直の線を引き、これが目標を指す線になり、この線上に太い線と平行の細い線を等間隔で書き、ヘッドの動きをチェックします。クラブヘッドは、円を描くように動き、またフェースはテークバックのとき開いて、インパクト後は閉じるように振ります。アドレスに対して、左右対称の滑らかな円が描かれるようにストロークします。

何故、あの時パッティングが上手かったのか、今振り返ると2つ要因がありそうです。まず1つは、年齢が20歳前後で、ゴルフに対して多くの経験がないから、余分なことを考えないでゴルフができたこと、もう1つは「素振り」をよくしていたこと、これがフォームの乱れを防いでくれたように思うます。この2,3年、どうしたら「動き(フォームやスウィング)」の乱れを防ぐことが出来るか時々考えていますが、どうやらその答えは「素振り」にありそうです。パッティングではなく、普通のショットの素振りをどうやったらいいのか 、今色々と試しています。いいアイデアが出ましたら、ここでお知らせします。

写真にある練習ボードを最近作りまして、そこで素振りをしたら、今の私のパターヘッドの動きは少しインサイドアウトになっていました。だから、短いパットを引っ掛けてはずす、納得できました。剣道の道に精進している人が、面うちの素振りをずっと繰り返していることの意味が、少し分かってきたように思えます。

12 19 2009

スコアライン

dscn1424.JPG弊社ウェッジの宣伝に、初めて動画をホームページに入れてみました。撮影は、日本ラインゴルフ倶楽部の練習場で行いました。バンカーやアプローチショットなどでき、アプローチショットなどは最高100ヤード近くのショットが芝生のうえから打てる、素晴らしい施設です。

撮影前に、グリーンの色んな方向からアプローチをしてみたのですが、グリーンの奥から打ったほうがよくスピンがかかるのです。つまり、実際にショットした方向から、グリーンの奥の方へ少し下っているような感じです。そして、グリーン面が傷まないように、かなりグリーンが硬くなっていました。映像としては、スピンのきいたボールの転がりがいいわけですから、よりスピンのかかる写真のクラブを使って撮影を行ったのです。

写真のウェッジはスコアライン(フェースにある溝)がありません。これは、お客様に溝がスピンをかけるのではないことを体感してもらうために、あえて作ったクラブです。5番アイアンより7番アイアンの方がスピンがかかるのは、7番アイアンの方が傾斜が強いため、インパクトした瞬間にボールがフェースの上の方に駆け上がる量が増えるからです。そして、ボールがフェースの上を駆け上がるためには、フェースが滑りやすい状態ではダメということです。

すなわち、ボールがフェースの上方向に駆け上がるためにはフェースとボールの「摩擦」が必要です。溝の中は空間ですから、そこには「摩擦」はありません。角溝のようなウェッジでショットした時、ボールの表面が削り取られて、スコアラインにボールのカバーの一部が付着することがありますが、それはスピンがよくかかっていることを示すのではなく、逆にスピンの量が減っていることを示すものです。

りんごの皮をむく時、皮がうまくむける時はりんごは動かず、ナイフが皮をむいて行くのです。ボールの表面が削られるのは、ボールが回転していない、または、回転の量が少ない時におきますから、スピン量は当然減ります。写真のようなスコアラインのないクラブでは、ボールの表面を削り取ることは絶対にありませんので、ボールと芝生に水分がなければ、一番スピンを生み出すクラブといえます。

納得できない方は、大勢見えると思いますが、興味のある方には写真のウェッジを貸し出すことも出来ます。また、来年からこのウェッジも、製品として売り出す予定ですので、試してみて下さい。

12 04 2009

ロウバウンスウェッジ

dscn1411.JPGロウバウンスウェッジとは、バウンス(ソール)角の小さなウェッジのことです。この数年前から、トーナメントでプロが使い始めて、この何年かは少しブーム(ただし、一部のアマチュアだけかもしれません)になっています。バウンス角が大きいウェッジとは、リーディングエッジよりも後ろの部分(トレーリングエッジ)が下がっている、すなわちアドレスした時に、より地面に近づいている形状をいいます。

ロウバウンスウェッジは、ソール角がサンドウェッジでも6度や8度のものが多いようです。写真にある私のところで販売しているウェッジは、P/S(寄)はソール角が8度、SW(砂)は12度ですので、ロウバウンスウェッジではありません。また、フェースの溝も角溝ではありませんので、ショットをした際にボールの表面を削り取るようなこともありません。しかし、使っているお客様からは、よくスピンがかかると時々褒めていただきます。

バックスピンは、クラブフェースの上をボールが転がりあがることと、縦方向のギア効果で起きる現象なのですから、アプローチをした際に少しトップ気味のショットが、思いのほかボールがよく止まった経験をお持ちの方は多いと思います。ややトップ気味のショットは、スウィートスポットより下でボールをヒットしますので、縦方向のギア効果が強く働き、低い弾道にも関わらず、ボールを止めてくれるほどのバックスピンがかかっているのです。

ここで何故ソール角を問題にするかというと、ボールを完全に打ち抜いた後、ソールが地面に接するのであれば、ソールはショットに影響を与えません。ティーアップしたボールをクリーンに打った場合は、ソール角やソールの形状はショットに何の影響を与えないのですが、地面の上から直接打つ場合は話が大きく変わってきます。

多くのゴルファー(プロ、アマを問いません)は、ボールを打つ前にすでにソールが地面に接している場合が多いのです。一緒にラウンドしている人のショットを注意深く見ていると、ボールの少し手前から芝生を削っていても、そのボールが上手くグリーンに乗ったとき、その人に「ナイスショットでした?」と聞くと、殆どの場合「うん、ナイスショットだった」と答えが来ます。ソールの形状やソール角など、長い間 改良されてきたので、少しダフッたぐらいでは、ボールはグリーンに乗るし、打っている本人もナイスショットの感覚を得れるのです。

しかし、ソールが殆ど働かないケースがあります。それは、フェアウェイバンカーからのショットです。バンカー内のボールを打ったとき、少しでもダフればボールは全然飛びません。多くの人は、大ききダフったと思っているのでしょうが、フェアウェイからショットした時と、さほど大きな差はないでしょう。砂は、フェアウェイの芝や土に比べたらかなり柔らかいので、ソールが殆ど機能しなかったためボールがグリーン近くまで飛ばなかったのです。

ソール角の大きなクラブほど、ソールが地面に当たったときフェースを立てる(ロフトを少なくする)動きをしますので、ボールにより多くのバックスピンを与えます。私が、ソール角の大きなウェッジを販売しているのはそのためです。今年の春、高山忠洋プロが開幕戦の1週間ぐらい前に、私のショップに来て、「自分のウェッジを見てほしい」ということで、彼のウェッジを計測しました。その時、2本のサンドウェッジを持ってきていましたが、確かソール角が6度と8度のものでした。彼も、ロフトが同じでもソール角が違うと距離が違うと言っていました。彼は、今年の賞金ランキングが34位で、2005年には全英オープンで20位台に入った実力を持っています。彼ぐらいのプロでも、ソール角がショットに影響を与えるのです。自分に最適なソール角を探すのも面白いかもしれません。