カテゴリー : スポーツ全般 の記事

03 26 2009

WBC

dscn0830.JPGWBC(ワールド ベースボール クラシック)が終わり、日本が2連覇しました。素晴らしい偉業だと思います。

3月上旬に始まったアジア予選から、大体の試合は見てましたが、イチロー選手がかなりの不調でしたので、この不調がしばらく続き、最後の準決勝、決勝あたりで調子が上向いてくれば、日本に勝つチャンスがあると思っていましたが、まさにそれに近い展開になるとは、自分でもビックリしました。

何故そう思ったかというと、代表選手の多くは、イチロー選手が活躍してチームを引っ張っていくだろうと、心のどこかで思っていたのではないでしょうか。実績も、知名度も抜群ですから。しかし、試合が始まったら、全くヒットは打てないし、チャンスをイチロー選手がつぶしているのです。こんなことでは、とても試合に勝てない、何とか自分ががんばらなければ、多くの選手が感じたのではないでしょうか。

イチロー選手の不調が、他の選手の危機感をあおり、結束力を固めたように思えます。準決勝、決勝戦でも、イチロー選手が凡打に終われば、次の打席は打つだろう、と思うより、またダメなのかと思うほうが、あの時の状況としては普通だったように思います。選手一人ひとりに、心のスキが生まれる余裕がなかったのではと思います。

韓国の野球を見ていて、インコーナーのボールを避けずに当たりにいくとか、2塁ベースに滑り込んだ時、2塁手の足にヘルメットが当たって、ヘルメットが割れてしまったことがありましたが、勝つために肉体を犠牲にする、第2次世界大戦の日本軍の特攻隊のような、ある意味では「捨て身」の姿勢に、少し違和感を覚えたのも事実です。

「捨て身」を用い続けると、「技」を磨くことを忘れてしまうことが多いようです。韓国の選手は、十分な技術も持っています。次の大会でも、アメリカやキューバ、プエルトリコよりも、日本や韓国が上位に来る可能性が高いと思います。最高の技と技をぶつけ合う、しびれるような試合を期待しています。選手の皆様、何度もマウンドに足を運んだ山田ピッチングコーチ、本当にお疲れ様でした。

08 31 2008

オリンピック***続編

dscn0514.JPG4年に一度の、スポーツの祭典が終わりましが、私個人としては、かなり面白いオリンピックでした。

最後の方にあった4×100mリレーは、よい意味で日本人的ではなかったかと思っています。余裕を持って100mを9秒6台で走る人間と、まともに勝負しても敵うわけがありません。バトンワークを徹底的に練習して、オリンピックの舞台でメダルをとる、素晴らしい快挙です。自分たちの欠点を、工夫して、そして努力してそれを補う、今まで日本人がそれをして、ここまで豊かな国になったのでしょう。

なんといっても印象に残ったのが、女子ソフトボールです。わたしは、プロ野球の「鉄腕稲尾」の活躍を見たことがありませんが、「鉄腕上野」の活躍を見て、涙が出ました。また、シドニーとアテネのオリンピックで、日本の女子ソフトボールチームの監督をしていた、宇津木妙子さんが解説をしていて、彼女の絶叫や涙声に、こちらまで胸が熱くなりました。彼女は、「打倒アメリカ」を目指して、長い間日本のチームを引っ張ってきた人です。その人の目の前で、日本がアメリカを倒した、本当に感無量だったのでしょう。

オリンピックが終わった直後に、ある番組で上野投手が語っていた言葉です。「諦めなければ、いつか夢はかなう、と言うけれど、やってもやっても夢はかなわない、何度も何度もソフトボールをやめようと思った」と涙ながらに語っていました。挑戦しても、また挑戦しても跳ね返される、もうダメなのかというギリギリのところで、やり続けてきた人間が1つの歴史を作る、尊い涙です。

以前、「ゴルフ畑」というコーナーに出ていた佐藤丹美が、先週のクォリファイトーナメントに失敗して、昨年暮れに私とした約束で、ゴルフから身を引くことになりました。今回も、76,81,80という散々なスコアでしたが、何故そんなに叩くのか、今回に限らず最近はずっーとスコアが悪かったので、不思議に思っていました。スウィングを直して距離も伸びてきたし、ショップの2階で打っている限り、なかなかいいスウィングをしており、期待していたのです。

昨日、彼女が所属しているゴルフ場で働いてる人と話していて、スコアが悪い理由が分かりました。それは、練習をしていない、ただそれだけのことです。ゴルフ場にある練習場で、佐藤丹美はボールを打っているのですが、メールを打ってそれが打ち終わるとボールを少し打つ。またメールがくると、返事を長い間打って、それが終わるとまたボールを少し打つ。以前は、夕方になると1人でバッグを担いでラウウンドしていたそうですが、今年は殆ど見かけなかったそうです。最後の1年と気合を入れて望んだと思っていたら、その正反対でした。歴史を作る人間と、去っていく人間、こんなものでしょう。

08 18 2008

オリンピック

dscn0486.JPG4年に1度開かれるオリンピック、今はその真っ只中です。真剣勝負につい見入ってしまい、なかなかテレビの前から離れられません。

今年のオリンピックの中で、印象に残っているシーンの1つに、女子柔道の谷本選手が決勝戦で見せた内股があります。谷本選手に投げられた相手の選手の背中が、まだ畳についていないぐらいの時に、谷本選手の顔はすでに笑顔でした。会心の技だったのでしょう。

今回のオリンピックを見ていて、よく話題になるのが「2大会連続」の金メダルなのですが、前回のオリンピックで金メダルを逃した選手が、今回も金メダルを取れなかった選手を見ていると、凄く興味あることを感じます。たとえば、女子レスリングの伊調千春選手は、前回のアテネオリンピックでは銀メダルで、その時銀メダルでは満足できないようなことを言っていました。今回も、決勝戦で負けて銀メダルだったのですが、表彰台ではさわやかな笑顔を浮かべていました。

前回と同じ銀メダルなのに、何故前のように悔しがらず、今回は笑顔なのかと少し不思議に思いましたが、少し考えてから納得できました。前のオリンピックが終わってからの4年間、ケガや病気があったかもしれませんし、とてつもないハードな練習に向かっていく気持ちを維持していくのは、並大抵のことではありません。時には、「もうやめよう」と思うことは、人間なら必ずあるはずです。

そのすべてを乗り越えてオリンピックに出る、オリンピックに出ること自体が大変なことですから、そのオリンピックの舞台で力を出して戦う、それが満足感、達成感を呼ぶのではないでしょうか。水泳の北島選手が、前回のオリンピックが終わったあと、調子を崩しているとき、取材に来た人に対して、「僕なんかではなく、新しい人を追った方がいいですよ」と弱音を吐いていたそうです。2大会連続して、それも2種目とも金メダルを取るなんて、とてつもない偉業ですが、我々が見ることの出来ない選手たちの「日常」の中に、選手たちの涙の理由(わけ)があるのでしょう。

金だ、銀だ、銅だ、どうしても騒いでしまうけど、その舞台に立つまでの過程を考えると、メダルを取れなかった選手たちにも、「お疲れ様」と声をかけたくなってしまいます。