カテゴリー : スポーツ全般 の記事

03 12 2008

スポーツの感動

dscn0304.JPGこの3月8日と、9日は非常に注目すべきテレビ番組がありましたので、大変楽しみにしていました。1つは、内藤大助選手のボクシング世界タイトルマッチと、高橋尚子選手が走る名古屋国際女子マラソンです。

最初に、内藤選手のタイトルマッチについてです。前回のタイトルマッチは、亀田選手が相手でしたが、亀田選手の反則行為に対して、内藤選手の爽やかな大人の対応で一躍人気者となり、テレビに登場する機会が増え、どんな風に練習してタイトルマッチに望むのかを注目していました。

試合開始前、両選手がリングに上がった時、挑戦者であるポンサクレック選手の気負いのない、穏やかな表情を見たとき、内藤選手の負けを予感しました。ポンサクレック選手は内藤選手に負けるまで、17回もタイトルを防衛しており、落ち着いた雰囲気に底知れぬ強さを感じたからです。試合が始まると、内藤選手はどちらかといえば変則スタイルで、相手のポンサクレック選手は無駄のない動きから、スピードのあるパンチを繰り出す正統派です。序盤から中盤まで試合を見ていても、内藤選手の勝利は期待しずらいように見えました。

しかし、終盤の11回、12回を見ていた時、内藤選手の動きが全く衰えず、それには本当に驚きました。 この試合のために、相当ハードなトレーニングしたのでしょう。自分を見失ってない内藤選手は「本物」でした。

高橋尚子選手は、僕の大好きなアスリートの一人です。特に走っている時の表情が好きで、勝利に向かって走るとかではなく、僕なんかでは分からない「大きなもの」に向かって挑んでいるように感じます。今回も、圧倒的な走りを見せて優勝してほしいと思っていましたが、スタートラインに立ったときの表情を見て「おやっ」と思いました。今までの高橋尚子選手の顔と少し違っており、いつも以上に緊張しているのかなと思っていましたが、まさかレースの序盤で遅れるなんて信じられませんでした。

うつむき加減で走る高橋尚子選手を見たのは、初めてであったし、とても完走は出来ないのではと思っていました。しかし、さすがに高橋尚子選手で、最後まで走りぬきましたし、見事なまでの惨敗というか、負けっぷりのよさが彼女の「スター性」を表しているような気がしました。スポーツには、必ず「勝ち」と「負け」がつきますが、どちらも感動的な試合でした。ご両人とも、本当にお疲れ様でした。

02 18 2008

一流の感覚

dscn0298.JPG今回は温故知新を休みまして、いろんなスポーツの一流 選手の言葉の意味を考えてみたいと思います。

最初に、写真の人物であるメジャーリーガーのイチロー選手の言葉を取り上げましょう。イチロー選手のインタビューを聞いていると「感覚」という言葉をよく耳にしますが、数年前のある試合で、イチロー選手はベースの手前でワンバウンドするボールを打ってヒットにしました。非常に珍しいケースなのですが、ボールがストライクかボールの判断、または、打つべきボールかそうではないのかを「選球眼」ではなくて、彼の感覚としては「選球体」であると言っていました。来たボールを打つのかどうかは、身体の反応に任せるということでしょう。

実際のゲームでは、ピッチャーの投げたボールは0.5秒未満でホームベースまで来てしまうので、バットを上から振ろうとか考えていては、とても対応できないと思います。頭で判断するのでなくて、身体が判断する、スポーツの真髄を表している言葉ではないでしょうか。

次は、ハンマー投げの室伏選手の言葉です。彼の投擲フォームを見たことがある人もいるでしょうが、彼の身体はもの凄いスピードで回転してハンマーを投げます。ある時、テレビのインタビューに、「ハンマーを投げる時は、身体の中心をゆっくり回す」と言ってましたが、どう見てもゆっくり回っているようには見えません。 また、彼が言っている「身体の中心」とは、具体的に腰であるとか、背骨であるとかではなくて、感覚的な「身体の中心」であると思います。その中心をゆっくり回すことによって、先端にあるハンマーが加速されて、凄い飛距離を出すのでしょう。

最後は、野球の松井秀樹選手の言葉です。プロに入ってから4,5年目の時、当時の監督であった長嶋監督からバッティングのアドバイスがあり、フォームを直して沢山のホームランをそのシーズンに打ちました。シーズン終了後のテレビ番組で、「今まではバットを速く振ろうとしていたが、そうではなくて身体だけを回転する」打ち方に変えたのです。そのシーズンでは、広島市民球場で場外ホームランを打つなど、ホームランの数だけではなく、飛距離も桁外れでした。ただ、メジャーリーグに移ってから、フォームが少し変わったように、私の目には映ります。

私たちは日常、箸を使って食事をしていますが、箸で物をつかもうとするとき、箸の先に意識はないはずです。ただつかもうとすれば、正確に箸でものをつかめます。道具をしばらく使っていると、道具も身体の一部のように使いこなせるのが、人間に備わった素晴らしい能力の1つでしょう。一流選手の話には、腕の先端の部分や、その先にある道具の話が殆どなく、身体の真ん中の話が多いのは、道具は身体の一部なので、そこに意識をおく必要はなく、人間の身体の中で一番力のある大きな筋肉の辺りを意識することによって、大きなパワーを外部に発揮できると言うことでしょう。

仕事柄多くの人のスウィングを見ますが、クラブヘッドの動きなどに気をとられている人に、調子のいい人は見ませんが、気持ちの良いナイスショットを打つためには、身体の中心に意識をおいたほうがいいようです。

09 02 2007

指導

dscn0228.JPG私のショップの2階の練習場は、ゴルフだけでなく、写真のように野球の練習もします。野球の練習をするのは、私と、私の2人の息子です。下の息子は、現在高校生で、硬式野球部に所属していますが、今は、レギュラーではなく、控えの選手になっているようです。ですから、最近息子を見ていると、なる気をなくしているのがよく分かります。 彼が小学校の時、ソフトボールのチームに入って試合にも出ていましたが、優秀選手賞をもらったり、客観的に見ても、なかなかセンスのよい子供に見えました。
最近試合を見に行きましたが、ボールの投げ方も、バッティングフォームもよくありません。ですから、最近は学校でどんな練習をしているのか、聞くようにしていますが、言葉はきついですが、まったくヒドイ練習をしているようです。
バッティングに関しては、「腕を伸ばせ」とくに「インパクトの前に腕を伸ばせ」というものです。こんなことをしていては、バットにボールが当たっても、とても遠くに飛びませんし、腕を伸ばそうとする動きが目線をぶらすので、ボールをしっかり捕らえることが難しくなります。このように間違ったことを監督やコーチが教えているのですが、ここでよく考えなくてはならないことは、間違ったことを教わり、それを真剣に一生懸命練習した生徒が下手になり、いい加減に練習していた生徒がそれほど下手にならない、すなわち、いい加減な生徒の方が「被害」が少ないのです。
ある女子プロを見ていても、同じようなことを思います。彼女は数年前、賞金ランキングで3位ぐらいに入った選手ですが、今は、レギュラーツアーに出れなくて、ステップアップツアーなどにでていますが、彼女の成績を見ると、85とかそれに近い数字が並んでいます。間違った「指導」を受け、それを身につけようと一生懸命練習すると、70ぐらいのスコアでプレーしていた人が、85のスコアでしかプレーできなくなるのです。
本当のことを教えてくれる「指導者」を見つけて、そこで練習しないと、一生懸命に取り組めば取り組むほど、結果は悪くなるという「悲劇」が待っているかもしれません。

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