カテゴリー : マネジメント の記事

07 31 2007

製品の信頼性

写真:ゴルフアイテムのカタログ  近頃のニュースの中で、食品会社の製品の問題がよく取り上げられています。牛肉を使用していると表示して、実際はコストの安いほかの肉を使用したり、消費期限を過ぎた牛乳を、乳製品やケーキに使用したり、何故、そんなことが出来るのか、本当に信じられません。

少し硬い話になりますが、昔、渋沢栄一という人が 「経営とは責任である」とおっしゃられました。社員に対する「責任」、自分のところの製品やサービスに対する「責任」、顧客に対する「責任」、自分の属し ている地域や社会に対する「責任」、これらの責任を果たすことが「経営」であるということです。

非常に重く、また、素晴らしい言葉だと思います。消費期限の切れた原材料を使ったり、偽装することは、製品やサービスに対する「責任」および顧客に対する「責任」を果たしてないわけで、経営者としては、完全に失格だと思います。

わがゴルフ業界はどうでしょうか?これから、私のところに相談された人の、ゴルフクラブについて話しますが、すべて有名な国産メーカーの製品です。

(1)ドライバーです。昨年変われたもので、ソー ルには「8.5」と書いてあります。その人は、体が大きく、なかなかのパワーヒッターでしたので、8.5度のドライバーを選んだのですが、ボールが上がり 過ぎると言う事で私のところに来られました。毎日仕事でクラブを見ていますので、そのクラブを見た瞬間、8.5度ではないことが分かりましたが、測定して みたら、10度かもう少しロフトがありました。

(2)4,5年前に買ったアイアンセット10本で す。その人の話では、3番と4番、そして、5番と6番の距離の差が少なく、8番と9番の距離の差は凄くあるとの事でした。そのクラブのロフトを全部測定し たら、3番と4番のロフト差は約1.5度、5番と6番の差は2度、8番と9番の差は6度ありました。相談に来られた人の話と、ロフトはぴったり一致してい ました。

(3)昨年買われたウッドセットで、1,4,7,9 番です。ドライバーの弾道が高すぎるというので、ロフトを測定したら、12.5度近くありましたが、ドライバーのソールには「10」となっていました。あ と、7番ウッドと9番ウッドの距離が変わらないというので、両方のロフトを測定したら、両方とも23度でした。ソールには、7番ウッドには「21」、9番 ウッドには「23」となっていました。

以上3件は、今年の事例です。食品の偽装事件と、 あまり差はないように思えます。製造コストをより低く抑えるために、海外の会社で、安くヘッドを作れるところを探して、そこに発注しているのかどうか知り ませんが、海外の会社で作っても、プラスマイナス約0.5度(10度の表示なら、9.5度から10.5度)の精度で出来ます。

製品の精度より、コストを優先しているのかも知りません。相談に来られたお客様は、「メーカーのクラブだから、信用して買ったのに」といわれます。おかしいと感じたら、1度測定してもらうとよいでしょう。

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ホームページの全面改修は、サーバーの変更など色々あり、8月の下旬ごろになりそうです。ご迷惑をかけえおります。

No,0106

06 05 2007

コーチング***追加

写真:スイング人が、お餅をついたり、ハンマーで地面にくいを打ったりする格好(フォーム)には、あまり差を感じないように思いますが、ゴルフのフォームは、本当に人さまざまです。

それは、ゴルフのスウィングは、ハンマーで杭を打ったり、餅をつくよりずっと複雑なので、いろんな形になるんだ、と反論する人は多いでしょう。しかし、それは本当でしょうか?

写真は、私が生まれて初めてゴルフクラブをもって、ボールを打つ人のスウィングを真似てみたものです。初めてボールを打つ人の特徴として、バックスウィングでは伸び上がるように、特に右腰を伸ばすよううに、クラブを上げていきます。皆さんの中にも、初めてゴルフスウィングした人が、今いったようなスウィングをした記憶のある人が、多くみえると思います。

私は仕事柄、ゴルフを始める人と多く接しますが、殆ど例外なく伸び上がるようなバックスウィングをして、ボールを打とうとします。では、なぜそのようなうち方をするのでしょう。

これは、野球のピッチャーが投球動作で、足を大きく上げるのと同じで、からだの位置エネルギーを大きくして、それをボールに伝えて速いボールを投げます。ゴルフのバックスウィングでも、上の方に伸び上がったほうが、大きなパワーがボールに伝えれます。ゴルフスウィングに対して、何の情報も持っていない初心者は、自分の持っている感覚だけでスウィングしますから、位置エネルギーを大きくするために、自然と伸び上がったバックスウィングをするのです。皆さんの周りで、飛ばし屋と呼ばれる人のバックスウィングを見て下さい。少し、伸び上がっているはずです。

私がここで言いたいのは、いろんな個性的スウィングがありますが、「個性的」スウィングになるためには、頭の中に「個性的」になるべく「スウィングに対する考え」があるからではないでしょうか?

たとえば、テークバックの途中でクラブヘッドのほうを一瞬見る人がいます。その人に、「テークバックの途中でヘッドの方を見ますね」と聞くと、「ああ、これは私の癖なんです」と答えますが、これは癖ではなく、ヘッド(多分フェースの向き)が気になるからです。

テークバックでは、フェースが正面を向くようにしなさい、と教わった人は、上に述べたように、途中でフェースの向きを確認するために、ヘッドの方を見るという動作をします。これは、決して癖ではないのです。金槌で、釘をうとうとするとき、金槌を上げる時に、金槌の方を見る人はいないでしょう。釘だけを見ているはずです。

「個性的」なスウィングをする人に、「このようにして打った方がいいですよ」と言っても、たいていの場合はスウィングはよくなりません。

まず、その人がスウィングに対して、頭の中にある「考え」がどのようなものかを突き止め、それが間違いであることを説明して、正しい「考え」を理解してもらい、そして反復練習をしてもらわなければ、上達できません。ですから、世界一と言われるティーチングプロに大金を払って、2,3回レッスンを受けても、上達はあまり見込めません。頭の中にある間違った「既成概念」を取り除く作業をしないと、「個性的」なスウィングと決別出来ないないともいます。

No,0104

05 20 2007

コーチング***後編

写真:スイング(雑誌より)前回に続いて、コーチングについて話を進めてみましょう。今回は、写真をよく見てもらうために、いつもより大きくしました。

写真は、ニック・ファルド選手ですが、中央の写真に注目してください。トップオブスウィングからダウンスウィングへ移る瞬間ですが、腰の位置が左過ぎるのです。ですから、向かって右の、インパクトの少し前の写真でも、腰の位置が左過ぎの状態になっています(ただのアマチュアが、プロゴルファーのスウィングについて、えらそうな事を言うなと思われる人も多いと思いますが、人間が力を出す仕組みが少しわかると、こういうことも平気で人前で話せるようになります)。この写真は、1997年に発売された雑誌に載っていたものです。

ニック・ファルド選手の、マスターズでの戦績を見ると、1989年、1990年、1996年に優勝しています。ニック・ファルド選手の活躍とほぼ同時ぐらいに、ティーチングプロとして、レッド・ベターの名前が、マスコミに登場してきたように記憶しています。1997年の時は、レッド・ベターがファルド選手のコーチをしておりました。これだけ、マスターズを制した選手のコーチですから、沢山記事も載っていましたので、私もよく覚えています。

タイガー・ウッズがプロに転向したのは、1996年の夏でした。ウッズが登場する前のアメリカのツアーでは、飛距離を押さえて、安定したスウィングを目指すのが主流でした。レッド・ベターが言っていたのは、下半身の動きを抑えて、上半身の動きでスウィングする、というものですが、ジャック・ニクラウスは、スウィングに関するものの90%以上は、下半身である、ということを言っています。

両者のスウィングに対する考え方は、正反対といえます。私はもちろんニクラウスの意見に賛成ですが、意識的に上半身を回すと、ファルドのようになるのです。回転する椅子があれば、そこに座って実験してみてください。バックスウィングで肩を回せば、両膝は反対方向(目標方向)に動きますから。

No,0103